PP単価7.7円!中国国際航空(エアチャイナ)ビジネスで行く関空-シンガポール0泊2日修行
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JAL修行中の身でありながら、ANA修行です。
そもそも飛行機に乗るだけの修行はなるべくしないと決めていたのですが、転勤により今年の海外出張が激減し、出張によるANAプラチナ維持が困難になったことに加え、土日のビジネス利用で安価に修行できるフライトを見つけてしまったため、弾丸のANA修行に踏み切りました。
関空発北京経由シンガポール行き0泊2日エアチャイナ ビジネスクラス利用
今回は、まず修行の結果と効果をまとめましたので、ANA修行の予定を組まれる際の参考にしてください。
- チケット金額 87,170円
- 獲得プレミアムポイント 11,306pt
- プレミアムポイント(PP)単価 7.7円
- 0泊2日(機内で就寝)。土日で実施可能
- ビジネスクラスのため北京~シンガポール間はフルフラットシート。
- 空港はビジネスクラスラウンジ使用可能。シャワー、ベッドも使用可。
- ラウンジ滞在のため飲食費用不要。修行中の支払は無し。
- デメリット:ANAのボーナスマイル付与なし(Air Chinaのため)
- デメリット:シンガポール滞在時間が非常に短い(1~2時間)
- 注意:シンガポールチャンギ空港のTransfer Loungeで復路の発券手続きを行う必要あり。
それでは、修行の詳細をご紹介します。
中国国際航空(エアチャイナ)はビジネスクラスが格安
修行という観点を持たないと気が付かなかったのですが、実はアジアのエアラインのビジネスクラスは想像以上に安いのです。
有名どころはワンワールド系のマレーシア航空、スターアライアンス系のエアチャイナです。
今回は関西国際空港発のエアチャイナで修行できそうなところを探します。
エアチャイナが就航しており、土日でもできそうなところとなると、候補はシンガポール、クアラルンプール、ジャカルタ、シドニーあたりでしょうか。
Skyscannerで検索すると関空発北京経由シンガポール行きのビジネスが10万円切っています。
時間も問題なさそうです。
エアチャイナのサイトへ行き、予約を申し込みます。最速で帰ってくるプランだと関空にはお昼に戻れます。しかしサイトには表示されているのは最低金額。フライトの詳細を見てみましょう。
復路が8:40発と16:25発の二つがあります。前者であれば3万円upですが12:40には関空に帰ってこれます。しかし、ここは修行。プレミアムポイント(PP)単価をなるべく抑えるため、夕方のフライトにします。これで復路が70,140円から43,340円と安くなり、合計で87,170円となりました。
*チケット価格については変動しますので、この金額の保証はできません。ご予約都度、ご確認をお願いします。(2016年9月頃はおおむね8万円台後半で安定推移しています)
ここで念のため予約クラスを確認します。
予約クラスによってはANAのマイル、ひいてはプレミアムポイント(PP)が積算されない可能性があります。
予約クラス(ここではキャビン)は4レグとも全てビジネスクラス(R)となっています。
ANAのサイトで確認するとエアチャイナの予約クラスRは125%加算ですので問題ないことが分かりました。
ちなみにエアチャイナのビジネスクラスだと1回のフライトごとに搭乗ポイント400ptが加算されます。
なお、スターアライアンス搭乗の際の予約クラスとプレミアムポイントの確認はこちらにまとめていますので、ご参考まで。
しかし、土日のビジネスクラス、しかも予約は3週間前で87,000円って格安ですよね。
<旅程詳細>
関空(KIX)-北京首都国際(PEK) 9:00-11:20(3h20min)
北京首都国際(PEK)-シンガポールチャンギ(SIN) 15:35-21:40(6h5min)
シンガポールチャンギ(SIN)-北京首都国際(PEK) 0:15-5:50(5h35min)
北京首都国際(PEK)-関空(KIX) 16:25-20:30(3h5min)
予約クラス:4便とも「R」
ラウンジホッピングの旅
今回の修行で訪れたラウンジは9つ。1日の最高記録達成です。
(注)PP:プライオリティパス、SA:スターアライアンス
関西国際空港
・KALラウンジ(PP使用)
・ANAラウンジ(ANAプラチナ/SFC使用)
・JALサクララウンジ(エアチャイナのビジネスクラス正規案内)
北京首都空港
・BGSラウンジ(PP使用)
・Business Traveler Lounge/商務時間休息室(PP使用)
・エアチャイナビジネスクラスラウンジ(SAゴールドの正規案内)
・エアチャイナファーストクラスラウンジ(エアチャイナのビジネスクラス正規案内)
シンガポールチャンギ国際空港
・シルバークリスラウンジ(SAのビジネスクラス搭乗で利用可能)
・SATS Premier Lounge, T1(エアチャイナのビジネスクラス正規案内)
ラウンジの詳細はこちらで別途紹介致します。
関西国際空港でANAとJAL両方のラウンジを堪能
関西国際空港へは始発で行きましたがチェックインカウンターがオープンするのは搭乗2時間半前の6:30。時間丁度に行き、ビジネスクラスカウンターでチェックインします。
保安検査場のFast Laneチケットとサクララウンジ利用券をもらいました。スターアライアンスのエアチャイナにも関わらずです。
Cクラス(ビジネスクラス)のチケットを発券
しかしFast Laneが使えるのは7:00以降とのこと。仕方なく待ちます。
その前にプライオリティパスが使える大韓航空KALラウンジへ。しかしここも7:10からと遅めのスタート。
KALラウンジの雰囲気、落ち着いていますね。しかし食事がカップ麺。
オレンジジュースだけもらいました。
一通り物色して、保安検査場へ。
保安検査場のゲートには長蛇の列が。気持ちが萎えます。
しかしFast Laneの威力は絶大。周囲の大混雑を横目にすんなり保安検査場を通過し、イミグレーションへ向かいます。
イミグレーションを抜けると即座にスカイトレインで南ウィングへ。今回エアチャイナで利用する北ウィングとは逆方向ですが、まずはANAラウンジへ行ってみます。
ANAラウンジは、今回スターアライアンスのエアチャイナに搭乗かつ、スターアライアンスゴールド資格(ANAプラチナ/SFC)を持っているため、入ることができます。
閑散としていましたが、いつも通りのANAラウンジ。
羽田の方が広くてオシャレな感じがしました。
朝から飲んじゃいます。
次に同じく南ウィングのタイ航空ラウンジへ向かいますが、9:15オープン・・。
ここは諦めて正規のサクララウンジへ。一旦スカイトレインで南ウィングから中間駅まで戻り逆方向の北ウィングへ。
今回のフライトの正規案内、サクララウンジへ向かいます。
初めてのサクララウンジ。まだJAL修行中の身で入ったことがありません。
緊張します。こんな形で入室することになるとは思いせんでした。
空港の構造上、同一ウィングを使う他社のエアラインラウンジに指定されているようで、アライアンスがぐちゃぐちゃです。エアチャイナの他にもシンガポール航空、中国東方航空、アモイ航空、マカオ航空、エミレーツ航空、ベトナム航空、ガルーダインドネシアなどのビジネスで使えるようです。
関空利用では複数のラウンジが楽しめますね。
クールなANAラウンジと比べ、サクララウンジの方が暖かみがある印象を受けます。
内装はかなりオシャレ。ごはんも美味しいです。
カレーもANA、JAL食べ比べてみましたがJALの方がスパイスが効いていて、好みの味です。
噂には聞いていましたが、サクララウンジおそるべし。
一回のフライトでANAとJALの両方のラウンジへ行ける機会はそうそうありません。なかなか珍しい体験でした。
北京へ出発
搭乗すると、ウェルカムドリンクでシャンパンを頂きました。
まずは1レグ目。関空から北京へ向かいます。ビジネス利用ですが席はこんな感じ。
中距離路線のためかプレミアムエコノミーとあまり変わりません。
最大限後ろに倒してもこのくらいです。
しかもガラガラでした。
モニターは肘かけから出て来ます。
機材はA321-200でした。
飲み物はシャンパン等のアルコールが用意されており、ご飯が少し良いくらいでしょうか。
定番のシャンパン写真をやってみました。
特にめぼしいものはありません。
3時間ちょっとで北京に到着です。
北京首都国際空港で3時間ラウンジを使い倒す
北京首都国際空港。昨年もフィンランドへ行く際、トランジットで使ったので2回目です。(いい思い出はありませんが)
今回まさかの沖止めでした。
しかしそこはビジネスクラス。
専用バスがお迎えです。
トランジット用の保安検査場を抜け、ターミナル3のラウンジを使い倒します。
前述の4つのラウンジをホッピングして料理を食べてはお酒を飲み、と自堕落なことを
していると3時間などあっという間でした。
正規のエアチャイナ ビジネスクラスラウンジ
(ビジネスクラス搭乗のためファーストクラスラウンジも正規案内です。こちらは復路で)
青島ビール。
点心が素晴らしい。
BGSラウンジ。こちらはプライオリティパス使用。なかなかいい感じです。
ついでにビジネストラベラーラウンジも行ってみます。
さびれてますね・・
敢えて行く必要はありません。
そろそろ時間なので搭乗ゲートへ向かいます。
しかし搭乗時間を過ぎてもゲートがオープンになりません。
嫌な予感がしてスタッフに確認すると、天候の影響で遅延するとのこと。
シンガポールの滞在時間はただでさえ短く2時間しかないため、この遅延は大きな痛手。
キャンセルでないだけマシだと思い待っていると30分ほどしてようやく搭乗開始、
結局飛行機は1時間遅れで飛び立ちました。
北京からシンガポールへ
2レグ目、シンガポールへのフライトはA330-300。
お待ちかねのフルフラットシートです。
通常モードで足を伸ばしてもこんな感じ。
モニターも大きいです。
このボタンでシートの角度を操作します。
フルフラットにするとこんな感じです。
フィンエアーのビジネスと同じ構造です。
フルフラットは最高です。ゆっくり眠ることができます。寝がえりもうてます。
料理はまずまず。そこそこしっかりとした紙のメニュー。
記録をとっておかないと、注文後に回収されてしまいます。
中は中国語と英語で書いてあります。
洋食と中華が選べました。折角なので中華をチョイス。
飲み物はお茶メニューもありました。
フィンエアーではコース形式の食事を経験しましたが、エアチャイナはせかせかしています。食事は一気に運ばれてきました。
飲み物はシャンパンやワインだけでなく、お茶が充実。青茶を頂き、眠りにつきました。
最短滞在時間更新のシンガポール
予定到着時刻21:40に対し、実際の到着は22:50。
時差もあるしまあ、こんなもんかと思って空港の時計を見ると、自分の時計と全く同じ。
中国とシンガポールは時差無し。初歩的な見落としです。
慌てて中心部、モール方向のトランジットカウンターへ向かいます。
ここが今回の最大の難関。復路チケットの発券です。
到着したT1(ターミナル1)のモール直前にある、Dカウンターで復路分を発券します。
インド人のお姉さんから、北京から来てすぐ北京に戻るの?と怪訝な顔をされましたが、完全にYesと答え、無事に復路の発券完了。
SATSラウンジの招待券も貰えました。
復路の搭乗口は飛行機を降りたところ。つまり乗ってきた飛行機にまた乗るということです。
この時点で搭乗開始まで残り20分。悩みます。
チャンギでは、ぜひとも行ってみたいラウンジがあったのです。
それがシンガポール航空(SQ)のシルバークリスラウンジ。ここはスターアライアンスのゴールドを持っていても入ることができません。スターアライアンスのビジネスクラス以上利用かSQの上級会員しか使えません。
意を決してT2行きのスカイトレインに乗り込みます。T1にはシルバークリスラウンジがないのです。
T2に到着し、すぐさま場所を確認。スカイトレイン乗降場から意外と近く、場所を確認んしてラウンジへ走りました。
シルバークリスラウンジはかなり落ち着いた雰囲気。
パソコンもMac。
ご飯のクオリティも高いです。
ちょっとだけ食べました。
飲み物も充実。こんなビアサーバー初めて見ました。
リキュール類もすごい。
しかし搭乗時間が迫っています。後ろ髪引かれる思いでラウンジを後にし、またT1へ戻ります。
この時点で搭乗時間まで残り5分。正規案内のSATS Premier Loungeへ突っ込みます。
ここも雰囲気だけ。飲み物だけ頂いて後にしました。
ラウンジを出ると搭乗時間丁度です。
走って搭乗口へ向かいます。到着は1時間遅れたくせに、復路の出発はオンタイムです。困ってしまいます。
搭乗開始時刻にはやや遅れましたが、まだ搭乗中。急いで乗り込みます。
チャンギ滞在はわずか1時間で、先ほどと同じ飛行機に乗り込みました。ほんとに飛行機に乗りに来たんだな、と感じました。
再び北京へ
2レグ目と全く同じ飛行機ですが、深夜便の3レグ目は少し違います。
LO'CCITANEのポーチがもらえました。中身はアイマスクや櫛、耳栓など。若干なんちゃってLO'CCITANEという感じですが。
それと夜食が登場。
ワンタン麺を頂き、ビールも貰います。
目が覚めるとそこは10時間ぶりの北京。往路と同様、トランジットの処理を済ませ、エアチャイナのファーストクラスラウンジへ向かいます。こちらも正規案内です。
ビジネスラウンジと比べて人もまばらでのんびりできます。こちらが断然おすすめ。
帰国までの10時間、ここで過ごします。
まずは朝食を済ませ、シャワーを浴びます。
風呂上りのビールの後は
中国茶をもらいました。Tea Serviceが行われているのは9:30~20:30です。
作法が分からなかったのですが、もういいと伝えるまで、延々と注ぎ続けてくれます。
そのあとはこの視聴室のソファーでブログを書きました。
*空港のWi-Fiは極端に遅いため、更新作業はできません。
ちなみに仮眠室もあるのでいくらでも寝ることができます。
北京→関西国際空港に到着
4レグ目の復路も全く同じ機材。同じような食事です。
3時間のフライトで到着です。
獲得プレミアムポイントは11,306pt。PP単価は7.7円とまずまずです。
修行とは名ばかりのビジネスクラス利用かつ土日の2日で可能ですので、
既に25,000ptをANA便利用で稼げている人にとってはかなりお得な修行ではないでしょうか。
要注意ポイントは2つです。
①乗ってきた便に再度乗るだけなので、乗り過ごしはないと思いますが、チャンギのトランジットカウンターでの復路発券に注意しましょう。
②SFCやプラチナ獲得には50,000ptの半分、25,000ptをANA便で取得する必要がありますので、残りの半分用としてご検討ください。
搭乗翌日にはマイルとプレミアムポイントが積算されました。
一部の方がエアチャイナの予約クラスRでは最低滞在日数をクリアできず、プレミアムポイントがつかないというデマを流されていますが、このように積算されていますので2016年9月現在、問題ありません。
ビジネスなので最低滞在日数は設定されていません。
JAL修行中ではありますが、今回の修行で二年目のANAプラチナ継続に光が差してきました。現在46,753PPです。
残り3,247ptは旅行や帰省でカバーしたいと思います。