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インドネシア ジャカルタ スカルノハッタ国際空港(ターミナル2)での出入国方法徹底ガイド

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画像:Landscaping of Soekarno-Hatta Airport | Aga Khan Development Network

インドネシアの玄関口、ジャカルタ スカルノハッタ国際空港。T3U(ターミナル3アルティメット)が完成し、施設も更新されつつありますが、2016年12月現在、出入国はターミナル2に限られています。

このターミナル2での出入国は慣れないと難しいので、詳しく解説したいと思います。

 

入国に必要なもの

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  1. パスポート
  2. ビザ(事前取得もしくは到着ビザの購入)
  3. 税関申告書
  4. 宿泊先の情報、帰国便の情報

1.パスポート

これは言わずもがなですね。訪問時の残存期間に注意しましょう。6ヶ月以上の有効期間が必要です。

 

2.ビザ

ビザの種類については在日本インドネシア大使館のページをご覧ください。

Visa · KBRI Tokyo

ビジネスの方はビジネス用のビザを事前取得されるのが望ましいです。

短期の滞在(30日以内)では到着ビザが有効です。金額は米ドル35。(USD35)

到着した空港で購入可能です。

ビジネスでも打ち合わせ等であれば、到着ビザでも対応可能ですが、ビザ適合に関するトラブルはよく聞きますので、所属会社の方とよくご相談ください。

観光の場合は、到着ビザが使用可能です。またビザ免除プログラムも使用可能で、既にバリなどでは一般的となっていますが、ことジャカルタに限って言うと、念のため到着ビザを購入した方が安心です。

入国管理官から様々なイチャモンをつけられる場合があり、紙面上のルールを振りかざして交渉に持ち込むよりは、素直にビザを取得する方がよっぽど安心で簡単です。

明記・告知されているルールが現実のルールではありませんので、ご注意ください。

 

3.税関申告書

税関申告書は、イミグレーションを抜け、預け荷物を受け取った先で提出します。

荷物は税関のX線に通し、問題ないか確認された上ではじめて空港外に持ち出すことができます。X線の前にいる税関担当者へ提出して、荷物を機械に入れましょう。

税関申告書は通常、飛行機内で入手できますので、機内で事前に記入することをオススメします。なお、インドネシア語版と英語版がありますので英語版を入手した方が分かりやすいです。

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左側が表で右側が裏。

裏面は記入の必要はありません。表面だけ記入しましょう。

先日搭乗したガルーダ航空の機内誌に申告書の日本語訳がありましたので参考に掲載しておきます。

日本語を見れば分かると思いますが、内容は全く難しくありません。

記入は5分で完了します。

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1.Full Name→名前

2.Date of birth→生年月日

3.Occupation→職業

4.Nationality→国籍

5.Passport Number→パスポート番号

6.Adress in Indonesia(hotel name/residence adress)→滞在ホテル名もしくは住所

7.Flight or Voyage number→到着した飛行機便名(船便名)

8.Date of Arrival→到着日

9.number of family members traveling with you(only for passenger)→本人以外の人数

10.Number of accompanied baggage→携行荷物の数

    Number of unaccompanied baggage.→別送品の数

11.I am bringing..........→(禁止されているモノの持ち込みをしていないことの確認)

 11以後は全て「No」にチェックを入れます。

最後に署名(漢字で可)と年月日を記入して終了です。

正直、税関職員はこの紙をほとんど見ていないため、全部Noにチェックさえ入れておけばそれでいい気はします。が、イチャモンをつけられないためにも正しく記入しましょう。

 

4.宿泊先の情報、帰国便の情報

どちらもプリントアウトして持っておくと、入国審査で尋ねられた時に便利です。

スマホの画面でも対応はできると思いますが、紙(英語)がいいと思います。

なお、私は特に提出を求められたことはありませんが、必要な場合もあるようなので、事前に準備しておいた方がいいです。(イチャモンをつけられて現金を要求される場合があります)

 

 

空港に到着してからのルートと所要時間

ジャカルタスカルノハッタ国際空港のイミグレーションは独特です。このスタイルはなかなかお目にかかれません。

スカルノハッタ国際空港の入国審査関係に特化した地図が無かったため、拙いながら自作しました。

お見苦しい点ご容赦ください。

なお、空港の全図はJAL、ANA、ガルーダのウェブサイトでも確認可能です。

スカルノ・ハッタ国際空港/出入国手続き(空港情報) - JAL国際線

各空港のカウンター|空港・機内で[国際線]|ANA

ガルーダ航空 入国・乗り継ぎガイド

(JALは肝心の入国審査の図に誤りがありますが・・)

 

ジャカルタスカルノハッタ国際空港 入国審査関係図

 

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ざっくり行程と時間を説明します。到着は1階。順路は上図の通りです。

  1. VOAで到着ビザの購入 5~10分(列ができます)
  2. 外国人用の入国審査カウンターで審査 15~40分(非常に長い列ができます)
  3. 荷物の受け取り ステータス次第ですが10分~20分程度
  4. 税関で荷物のX 線検査 約5分(列になる場合もあり)

混んでいる時は、空港から出るのに1時間程度必要な場合もあります。

 

順を追って詳細を説明します。

  1. 到着口通路を進むと、大きな通路に出ます。それが上図の左側です。
  2. 天井の黄色い看板を確認しながら、「①VOA」を目指します。事前にビザを取得している人も同じ方向です。ちなみにVOAも入国審査カウンターも左右に二つずつありますが、どちらでも問題ありません。
  3. 「①VOA」カウンターでVisa On Arrival(到着ビザ)を購入します。US35ドルです。事前にビザをお持ちの方はこのステップを飛ばして下さい。なお、到着ビザは日本円でも支払可能ですがとんでもないレート(実際+10円ほど)で換算されますので米ドルでの支払をオススメします。お釣りは一応でますがルピアで返される場合があります。
  4. 隣に②外国人用の入国審査カウンター(Foreigner Passport )があるので、購入した到着ビザとパスポートを提出します。簡単な質問がある場合もあります。確証としてホテルの予約や帰国便のコピーを提出しなければならない場合があるかもしれません。基本的には堂々としていれば、何事もなく通過可能です。
  5. 通路の脇を抜けて、③預け荷物の受け取りエリアへ向かいます。ベルトコンベアーが並んでいる場所です。白い服を着たポーターたちが勝手に荷物を運ぶことがありますが、取り上げましょう。お金を請求されることがあります。また、この時、白いチョークで、荷物にバツ印が書かれていることがありますが、これは税関への「要注意」のサインなので、ウェットティッシュ等でサッとふき取りましょう。こっそりとです。
  6. 荷物を回収したら、対面の④税関へ行きます。X線装置で荷物を検査していますので、ここで税関申告書を提出し、荷物を装置へ入れます。受け取ったら横方向に進むと出口です。タクシーカウンターが並んでおり、客引きが始まりますが無視して出ましょう。ちなみに、何だかんだでこのエリアに後で戻ることも可能です。外で上手くタクシーが捕まらなければ、ここで申し込みが出来ます。

 

この行程を写真で振り返りましょう。

 

まずVOAを目指します。

進行方向右側にVOAの看板が見えます。ここで到着ビザを購入します。その奥が入国審査です。中心の通路を挟んだ右反対側にも同じVOAと入国審査がありますので、空いている方を見つけて並びましょう。正直な話、ここでいかに早くVOAを取得できるかが時間短縮のポイントです。

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VOAカウンターで到着ビザを購入します。結構並びます。ビザを保有されている方は隣の入国審査カウンターへ直接並びましょう。

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別角度からVOAを見るとこんな感じです。隣りが外国人用の入国審査カウンターです。

実際はただの机です。

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入国審査カウンターで問題がなければ、到着ビザをパスポートに貼ってもらえます。

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入国審査を終え「Exit」の矢印通りに進みます。

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壁際の通路を奥へと進みます。右前方に見えるのはインドネシア人用カウンターです。

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中央はインドネシア人用の入国審査カウンターです。外国人は壁際をまっすぐ奥へと進みます。

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壁まで進んだら左に曲がります。その先が預け荷物の受け取りエリアです。

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荷物受取エリアの入り口です。

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おなじみのターンテーブルが現れます。白い服の男性はポーターです。勝手に荷物を運んで行くことがありますが無視しましょう。チップを請求される場合があります。

荷物にチョークでバツ印を着けられた場合はウェットティッシュ等でふき取りましょう。そのままだと、問題が無くても荷物の中身を調べられる可能性があります。

(何かあった場合、現金要求の可能性もあります)

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 荷物を受け取ると、対面の税関を通ります。(写真が無く申し訳ないです)

大きなX線装置ですので、職員に税関申告書を手渡し、荷物を装置に入れましょう。

基本的には問題ないかと思いますが、申告が必要なモノを持っている場合、呼び止められるかもしれません。多額の現金の持ち込みが発覚したケースもあります。

また、お酒についても申告対象ですが、紙パックに入っていれば見つかりにくいです。

(あくまで経験談であり、今後運用や装置の変更により発見される可能性があります)

 

税関を抜けると外が見えます。タクシーカウンターが並んでいますので、必要あれば手配しましょう。外で捕まえることも可能です。このエリアを抜けると、両替所やSIMカードの売っている売店があります。

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ちなみにタクシーはBlue Birdが比較的安心です。慣れている方であれば外のタクシー乗り場で手配できます。(Blue Birdに似せたタクシーもあるので気をつけましょう)

心配な方はこのカウンターで、メーター制でないタクシーを手配しましょう。Silver Bird(高級セダン)、Golden Bird(大型車)が安心だと思いますが高額です。ホテルの名前を告げてもそこは対象外、と断られるかふっかけられる場合があります。

WHITE HORSEも時々、事件を耳にしますが、比較的安心して使えると思いますので価格を比較してみるのもいいかもしれません。

 

 

 

 

スカルノハッタ国際空港 出発時の注意

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出発は2階です。ゲートが4ヶ所あり、ここで係員にチケットのコピーを見せる必要があります。

日本語のチケットしかない場合も、係員は読めませんが適当に通してくれます。

スマホの画面でも何でもいいので、何か見せましょう。

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このゲートから中に入ると、まず荷物のX線検査があります。

大型の荷物には検査済みのシールが貼られます。

このシール、剥がすことのできない厄介極まりないものなので、お気に入りのスーツケース(RIMOWA)等はインドネシアへ持っていかない方がいいです。

5回以上インドネシアへ行くと、検査済みシールでべたべた、汚れだらけになります。

また、企業の方が商品サンプルを持っている場合、ここで見つかる可能性があります。

現地設備で試験したサンプルであっても輸出品と見なされれば通関が必要になります。

以前、X線検査で引っかかり、スーツケース内にびっしりと詰まったサンプルを確認されていた日本人を見かけました。

持ち物全てに課税されると大変なことになりますので、ご注意ください。

 

X線検査を過ぎると、各社のチェックインカウンターがあるので、チェックインします。航空会社によっては別途出国税が取られる場合がありますが、ジャカルタではほとんど無いと思います。

 

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2階中央部に出国用の審査カウンターがありますので、外国人用の列に並び、出国しましょう。ビザの日数が過ぎていなければ、特に問題は起きません。

 

出国審査を過ぎるとお土産やレストランエリアがありますので、のんびり過ごしましょう。スターバックスもありますし、西側奥にはラウンジが集中するエリアもあります。

ラウンジについてはこちらもご確認ください。

www.shakaijin-mile.com

www.shakaijin-mile.com

 

 

なお、出発カウンターの手前に保安検査があります。

手荷物の検査に加え、ベルト、靴等を脱ぐ必要があります。ここで混雑すると時間を取られるので注意が必要です。

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こうして搭乗待合室へ行くことができます。しかし、待合室には何もないため、ギリギリまで保安検査前のレストラン、ラウンジエリアで過ごすことをオススメします。

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スカルノハッタ国際空港で、国内線への乗り継ぎは?

国内線は、ターミナル1、ターミナル3(旧)、ターミナル3 Ultimateの3つがあります。

ターミナル1はLCC、その他の航空会社が発着しています。ターミナル3(旧)は完全にLCC専用でエアアジアやライオンエア等が飛んでいます。2016年8月に開港したターミナル3 Ultimate(T3U)にはT2に発着していたガルーダの国内線が全て移管されています。

 

いづれにせよ、国内線に乗り継ぐ場合はターミナルを変更する必要があります。

T3Uに国際線が発着するようになれば、この変更は解消されますが、現状ガルーダも乗り継ぎ必要時間を最低120分に設定しています。

実際にT3UからT2への移動では、こんなトラブルがありました。

www.shakaijin-mile.com

 

 

ターミナル2から他のターミナルへは無料の巡回バスが便利です。

周る順番はT2→T1→T3(旧)→T3U→T2です。空港内で渋滞が発生する場合もあり、各ターミナル間の移動には15~20分程度を見ておいた方がいいです。

写真はターミナル2のターミナル間シャトルバスのバス停です。ここで待ちます。

ターミナル2には乗り場が2つあります。

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バスはこんな感じです。大きな荷物を持ち上げるのに一苦労する形状で、旅行者に優しくない設計です。しかし運転手は概ね親切なので、行き先については相談に乗ってくれます。

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スカルノハッタ国際空港では、時間に余裕を持って乗り継ぎをしましょう。

どうしても間に合わない場合は、タクシーを使った方がいいです。

 

スカルノハッタ国際空港で、国際線トランジットは可能?

私は使ったことが無いのですが、到着時、VOAカウンター近くに乗り継ぎカウンターがあるようです。しかし係員が、外のチェックインカウンターへ行き、発券して持ってくるようですので、こちらの希望が伝えられなかったり、適当に発券されることを考えると、一旦外に出て、自分でチェックインカウンターへ行った方が確実だと思います。

時間もそれなりにかかるようですので。

何にせよ、インドネシアでは大事なことは他人に任せない方がいいです。

トランジットスペースも大したものはありません。

外もあまり変わりませんが、空港外側1階のレストランは、内部より安くて美味しいです。最近リニューアルもしていますし。それと、2階外(保安検査外で室内)には1時間800円程度でリフレクソロジー(足ツボ)が出来る店もありますので、外の方が少しだけお店が充実しています。

 

 

 まとめ

  • ジャカルタスカルノハッタ国際空港を初めて訪れる場合、予習が必要です。
  • 必要なビザを事前に確認しましょう
  • US35ドルを準備しましょう
  • 到着から空港を出るまで1時間は覚悟しましょう
  • イチャモンをつけられないように準備しましょう
  • 国内線トランジットには2時間以上余裕をもちましょう
  • 国際線トランジットも、トランジットエリアを使うより、一旦外にでましょう

 

 

 観光、ビジネスで初めてジャカルタを訪れる方の参考になると嬉しいです。

 

 

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