プライオリティパスで世界の空港ラウンジを満喫!海外出張者、マイル修行者のマストアイテム
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海外旅行や出張で空港を利用する際、国際便なので出発まで2~3時間待つことになりますよね。その間どう過ごしますか?
この選択肢に「空港ラウンジで過ごす」があると空港での時間の使い方が劇的に変わります。
今回は国際空港でラウンジが使えるプライオリティパスの取得とそのメリットについてお伝えします。
空港ラウンジってどんなところ?
国際空港には大きく分けて、三種類のラウンジがあります。
- 空港が管理するカードラウンジ(金融機関ラウンジ)
- 空港が管理するビジネスクラス搭乗者用ラウンジ
- 航空会社管理のビジネス/ファーストクラス向け専用ラウンジ
この三つ、一見同じように見えますが、提供するサービスは大きく異なります。
1.カードラウンジ
日本の国内空港でよく見かけるカードラウンジは、多くの場合、ゴールドのクレジットカードを持っていれば入室可能です。国際線の場合も同様です。
しかし、ゴールドカードの審査が簡単になっていることもあり、利用可能な乗客は増える一方。カードラウンジに十分な広さが無いことも多く、行列となる場合があります。
さらに、アルコールは有料、食事はまずありません。
日本では出国前のエリアにあることも多く、不便です。
2.空港が管理するビジネスクラス搭乗者用ラウンジ
海外の空港ではビジネスクラス以上の搭乗者向けに、航空会社の垣根を越えた共用ラウンジが用意されていますが日本では見かけることがありません。海外ではシンガポール チャンギ国際空港に数多く設置されています。
ビジネスクラス搭乗者用ラウンジでは、ソファが用意されているのはもちろんのこと、
素敵な食事を楽しんだり、
お酒も楽しむことができます。
このタイプの空港ラウンジは、食事もアルコールも無料で、チャンギ国際空港では本当に素晴らしいサービスを受けることができます。シャワーやマッサージの利用が可能なラウンジもあります。
ただ、他の国や空港では、残念なラウンジもあり、場所によってクオリティの差が激しいのが難点です。
3.航空会社のビジネス/ファーストクラス向け専用ラウンジ
これはいわゆる上級会員が利用できるラウンジです。飛行機に数多く搭乗して上級会員を獲得した人と、ビジネスクラス以上に搭乗する上客が利用できます。
もちろん食事とお酒も楽しめます。
シャワーも使えることが多いです。
航空会社ラウンジは、会社としての威信をかけて作っていますので、素晴らしいサービスを受けることができます。空港ラウンジに比べ、場所による差異は小さく、安定した品質であることが多いです。時々残念なラウンジもありますが。
航空会社の上客向けラウンジですので、ビジネス用、ファースト用と区別される場合があります。もちろんファーストクラス向けは別格のサービス(と聞いています)。
鉄板焼きや寿司の握り、果ては靴磨きのサービスもあるとか。
また、同一アライアンス、例えばスターアライアンスやワンワールドのの上級会員であれば、所属メンバーの航空会社ラウンジを利用することが可能です。
ANAの上級会員でスターアライアンス所属のフライトに搭乗する場合、ユナイテッド航空、シンガポール航空、タイ航空、ルフトハンザ航空などのラウンジを使うことができます。同日に、複数のラウンジを訪問することも可能です。(ラウンジホッピング)
JAL上級会員の場合はワンワールド所属のカタール航空やエミレーツ航空、キャセイパシフィック航空などのラウンジを使うことができます。エミレーツやカタール航空の豪華ラウンジに一度は行ってみたいものです。
プライオリティパスって何?
長々とラウンジについて説明してきましたが、これからが本題です。
プライオリティパスとは、主に上記1,2の空港ラウンジを利用できる魔法のカードなのです。時々3の航空会社ラウンジが使える場合もあります。2016年10月現在、利用できる空港ラウンジは世界950ヶ所以上。現在もどんどん増えています。1年前と比較しても100ヶ所以上増えていると思います。
こちらから、空港の名前を入力することで利用可能なラウンジを検索できます。
https://www.prioritypass.com/ja/airport-lounges
専用アプリから利用可能なラウンジ探すこともできます。
プライオリティパスの利用料金は?
プライオリティパスは、さすがに無料ではありません。年会費が必要です。
利用回数、頻度に応じて3種類の料金が用意されています。
種類 | 年会費 | 利用料金 | 同伴者 |
スタンダード会員 | 99USドル | 27ドル/回 | 27ドル/回 |
スタンダード・プラス会員 | 249USドル | 11回目より27ドル/回 | 27ドル/回 |
プレステージ会員 | 399USドル | 無料 | 27ドル/回 |
しかし年に一度しか海外へ行かない場合、スタンダード会員で99USドル(約1万円)の年会費を払い、毎回利用料も払うのは、ばかげています。10回は無料で利用できるスタンダード・プラス会員なら一考の余地があるか、、しかし回数制限があると不安で、そうすると回数制限なく利用できるプレステージ会員を選びたいのところですが、399USドル(約4万円)ととんでもない金額。世の中そう上手くいかないものです。
しかし、399USドルのプレステージ会員に年間10,800円でなる方法があります。
クレジットカードの特典でプライオリティパスを申請可能
クレジットカードの中には特典でプライオリティパスを無料で申し込むことができるものがあります。全部で20種類以上ありますが、その内いくつかをご紹介します。
楽天プレミアムカード
年会費 | 10,800円 |
家族カードでの プライオリティパス発行 |
× |
楽天プレミアムカードは、年間10,800円でプライオリティパスが発行できます。これは全てのプライオリティパス発行特典つきクレジットカードの中で最安です。インビテーション(カード決済額から有料顧客と判定され、より上位のカードへ招待されること)も不要で、気軽に申し込むことができるゴールドカードです。楽天自身もプライオリティパスの発行を売りにしています。
残念なのは、家族カードを発行しても、家族用のプライオリティパスは発行できない点です。一人での出張ならこれ一枚で十分ですが、家族と旅行する場合、ラウンジ利用には一人27ドル払う必要があります。(子供料金はラウンジによって異なります)
複数回の海外出張と年に一度の家族旅行なら丁度いいかもしれません。
*インドネシアでは同伴者のラウンジ利用が800円程度で済んだ経験があるので、必ずしも27USドルが必要とは限りません。
MUFG・プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード
年会費 | 21,600円 |
家族カードでの プライオリティパス発行 |
○ |
家族カード手数料 | 1枚目無料 2枚目3,240円 |
年会費は楽天プレミアムカードと比べて倍になりますが、家族カードの発行は無料で、しかも家族分のプライオリティパスを発行することができます。楽天プレミアムカードを夫婦それぞれに申し込むと考えると、値段は同じです。年に複数回、家族旅行をする場合に使えそうです。
アメリカンエクスプレス ゴールドカード
今年陸マイラー界が騒然となった、アメリカンエクスプレス ゴールドカードです。
「アメックスゴールド祭り」を通じて、今年は多くの方がお持ちではないでしょうか。実は、アメックスゴールドでも制限付きの「プライオリティ・パス・メンバーシップ」を発行することができます。
年会費 | 初年度無料 2年目31,320円 |
家族カードでの プライオリティパス発行 |
○ |
家族カード手数料 | 無料 |
アメックスゴールド自体はキャンペーンで初年度年会費無料です。しかも家族カード発行も無料でプライオリティパス・メンバーシップの発行も可能です。
プライオリティパス・メンバーシップでは、年間2回、無料でラウンジを利用できます。しかしそれ以後は27USドル/回が必要となります。
つまり、年に1度、夫婦で海外旅行をされる方であれば往復1回ずつ、無料でラウンジを利用することができます。これは効果的な使い方ではないでしょうか。折角アメックスゴールドを持っているのであれば利用し尽くしましょう。
海外旅行でラウンジの快適さを経験できるチャンスです。
プライオリティパスのメリット
ANAやJALなど航空会社の上級会員を目指して飛行機に乗ることを「修行」と言いますが、修行中、プライオリティパスは大活躍します。例えば定番のOKA-SIN修行。この修行ではシンガポールに行きますが、プライオリティパスを持っていればチャンギ国際空港の空港ラウンジのほとんどを利用可能です。シンガポール航空のラウンジは使えませんが、非常に素晴らしいサービスを提供する空港ラウンジで食事することが可能です。
また、上級会員の場合、上級会員資格を保有する航空会社か、そのアライアンスが運行する便に搭乗する場合しか、ラウンジが利用できませんが、プライオリティパスであれば航空会社にしばられず、空港のラウンジを利用可能です。特にLCCに乗る場合でもラウンジが使えるため、効果は大きくなります。
プライオリティパスの注意点
ここまで、プライオリティパスを持つことで、海外の空港ラウンジをお得に利用できると語ってきました。しかし折角のプライオリティパスもデメリットとなる場合がありますので注意が必要です。
1.年に1度しか海外へ行かない場合
実は航空会社の国際線ラウンジは有料での利用が可能です。
ANAに搭乗する場合、5,150円で羽田/成田の国際線ラウンジが利用できるのです。(JALは有料での利用はありません)
年に1度であれば、往復1度ずつ、10,300円で国際線ANAラウンジが利用できます。この場合、楽天プレミアムカードの年会費10,800円より、利用料を払った方が僅かに安くなるだけでなく、成田/羽田のカードラウンジよりグレードの高い航空会社ラウンジへ行けるため、プライオリティパスの方が損となります。
単にラウンジを経験するだけなら、ANAの国際線搭乗前に有料で利用できるので少々高いですが、お金を払ってみてもいいと思います。
2.国内線しか利用しない場合
国内線でプライオリティパスが利用できるのは、ほとんどがカードラウンジです。カードラウンジは年会費無料~2,000円程度のゴールドカードでも利用できるため、プライオリティパスの方が損になります。例外的に関西国際空港のKALラウンジ(大韓航空ラウンジ)の利用ができますが、食事はおにぎりとカップラーメン程度です。
まとめ
- 国際線ラウンジはおおまかに3種類に区分でき、プライオリティパスは航空会社ラウンジ以外を利用可能
- 日本より海外の空港ラウンジの方が充実していためプライオリティパスは海外でその効果を発揮する
- 海外に行かない場合、プライオリティパスを持っているメリットは小さい
- プライオリティパスは年間10,800円で利用できる
- プライオリティパスは同伴者が有料
航空会社の上級会員は年に何度も飛行機に乗らないといけないためムリ、でも海外出張や旅行が少しずつ増えてきて、ラウンジを使ってみたいという方はプライオリティパスを導入するメリットが十分にあります。海外のラウンジを経験すると、きっと航空会社のラウンジにも入ってみたくなります。そしていつの間にか上級会員を目指すことになると思います。私がそうでした。
一方でプライオリティパスの一番の弱点は「同伴者」です。航空会社の上級会員になると、同伴者を連れていけるのが最大の違いだと考えています。家族を連れていけるのは勿論大きなメリットです。最も厄介なのが上司、部下と出張する場合です。彼らを残して一人ラウンジへ行くわけにも行きません。折角ラウンジに入れるのに、気を遣って入れないのでは悲しいです。そんな時、上級会員だと一緒に連れて行き、気兼ねなくラウンジでくつろぐことができますよ。