失敗の多いマイル旅

失敗しながら進み続ける世界旅行の記録

ANA上級会員ステータスとスーパーフライヤーズカード(SFC)とは何か

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ANAマイレージクラブのステータスとは

航空会社に搭乗してマイルを貯める際、どこかのエアラインのマイレージプログラム(国際的にはFrequent Flyer Program:FFP)に登録することになります。

マイレージプログラムにはご存知とは思いますが利用頻度の高い顧客向けにステイタスを設けています。ANAマイレージクラブ(AMC)ではブロンズ、プラチナ、ダイヤモンドの3つです。

この内いわゆる上級会員とはプラチナ、ダイヤモンドの上位会員を指します。

私もこのステイタスのことは知っていましたが、獲得するには繰り返し飛行機に乗ったり、ファーストクラスに乗らなければならないと思い込み、自分には縁が無いと何も調べていませんでした。

元々バックパッカーで世界中旅していたこともあり、短期間で飛行機に何度も乗っていましたが、上級会員になることはできなかったことも、諦めていた理由の一つです。しかし、上級会員になるためには明確なルールとコツが存在し、効率的に飛行機に乗れば、ステイタスの獲得はそこまで難しいわけではありません。このルールもコツも私は全く知らなかったわけです。

社会人6年目、海外出張に頻繁に行くようになって初めてこの上級会員を意識して徹底的に調査し、ようやく獲得することができました。海外旅行が好きで年に1回は海外へ行くので、もっと早く持っておけば、と後悔しています。

 

 

ANA上級会員のメリット

ANAプラチナ、ANAダイヤモンド会員のメリットとは、

「ファースト/ビジネスクラスのフライト以外での優遇サービスを受けられること」です。

フライト中のサービス、食事や豪華な座席に座ることはできませんが、豪華な空港ラウンジや専用のチェックインカウンター、保安検査場を利用できたり、預けた手荷物が優先的に取り出されたりします。言い換えると普段からビジネス以上の航空券を購入する人にはこのステイタスは必要無いことになります。しかし、私のような出張のある会社員はエコノミーしか使えないため、上級会員の獲得で大きなベネフィットを得ることができます。

ブロンズ会員ではメリットが殆ど無いためここから先は上級会員の中で最も簡単に取得でき、スターアライアンスのゴールド資格でもある「ANAプラチナ会員」について説明します。

ANAプラチナ会員のメリット(獲得年度の残存期間+獲得翌年度の間 有効(4月~3月))

スターアライアンスゴールド資格としての共通優遇事項(ANA以外のスターアライアンス航空会社でも使用可能)
  • 空港での優先チェックイン(専用のチェックインカウンターで混雑を回避できます)
  • 航空会社ラウンジ(ANAとスターアライアンス)をエコノミーでも同伴者一名と共に使用可能
  • 優先搭乗
  • 手荷物重量制限を国内線で+20kg拡張、国際線で預けられる個数を一つ(23-32kg)追加可能
  • Priorityタグ貼付により到着空港で優先的に荷物を受け取ることが可能
  • 希望のフライトが満席の場合も優先的に空席待ちに割り込むことが可能(もちろんダイヤモンドに次ぐ二番手扱い)。空港での当日キャンセル待ちも優先順位が上がる。
  • 空港によるがゴールドトラック(専用保安検査場)利用でスムーズに保安検査を通過可能

まず他のスターアライアンス提携航空会社の利用でも使うこうとができる優遇事項です。言わずもなが、全てとても便利です。荷物が優先的に出てくると、大きな違いを感じます。

ANA便だけでの優遇事項、ANAを利用する上での優遇サービス
  • プレミアムメンバー専用サービスデスクの利用
  • 国内線座席指定の優先
  • 特典航空券利用の優先
  • 国際線手数料の免除
  • 国際線エコノミークラスからプレミアムエコノミークラスへの無料変更(空席時)
  • アップグレードポイント利用での国際線座席クラスのアップグレード
  • 香港国際空港の優先レーン
  • 獲得したプレミアムポイントに応じてアップグレードポイント付与
  • フライトボーナスマイル(ANA搭乗での獲得マイルに対し90-105%追加で付与)
  • ANAゴールドカード / ANAカード プレミアム特別ボーナスマイル付与
  • マイルからANA SKY コインへ特別倍率で交換(最大1.5→1.7倍へ)
  • アップグレードポイントからANA SKY コインへの交換
  • マイカー・バレーの優待(成田空港)
  • 羽田空港駐車場の優先予約
  • IHG・ANA・ホテルズグループジャパンでの優待
  • ANAマイレージクラブ Financial Pass Visaデビットカード ATMの出金手数料無料
    プレミアムメンバー限定ANAセレクションの購入
  • ライフスタイルマガジン購読
  • 特別ダイアリー・カレンダーのプレゼント

ANA独自の優遇として、搭乗時マイルを2倍程度にしたり、空席があれば国際線でプレミアムエコノミーへ無料アップグレードできます。私も使ってみたことがありますが、座席が広いだけでこうも違うのかなと驚きました。

 

ANAプラチナとステータス獲得条件

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ANAプラチナを獲得するためにはANAとスターアライアンスのフライトで獲得できるANAプレミアムポイントを1月~12月の一年間で50,000pt以上(内半分の25,000ptはANAに限定)獲得する必要があります。

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ANAプレミアムポイント(PP)は以下の公式で算出します。

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「獲得マイル×路線倍率+搭乗ポイント(400pt)」

獲得マイルはチケットの金額で変動します。路線倍率は国内線2倍、アジアオセアニア便1.5倍、その他1倍です。搭乗の400ptはチケットの金額で付与される対象が決まっています。

 

例えばHNDーOKI(羽田ー沖縄)では区間基本マイルが片道984マイルですが、

安いチケットでは獲得マイルが半分の492マイルになったりします。

その場合、984*50%*2+0=984PPとなります。

国内線が2倍と割のいい数値が設定されますので沖縄に行った方が、釜山や台北に行くよりもプレミアムポイントを稼ぐことができるという逆転現象が起きます。

このプレミアムポイントを一年間で50,000pt集めればANAプラチナを獲得できるわけです。国内で北海道や沖縄に何度も行ったり、アジア路線で長距離のシンガポールやジャカルタ、シドニーへ行くことも効率的です。果てはコストはかかりますがニューヨークやロンドンをビジネスクラスで往復すると一回で必要なプレミアムポイントの半分ほどを稼ぐこともできます。時間やコストの掛け方はそれぞれですが、私のようなビジネスパーソンは出張を上手く活用したいところです。実際に私は8割が出張、2割がプライベートでANAプラチナを獲得しました。

スーパーフライヤーズカード(SFC)とは何か

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スーパーフライヤーズカードとはANAプラチナを保有する期間のみ申請することが

可能なクレジットカードで、そのメリットはANAプラチナと殆ど同じです。

つまり通常であれば一年後に消えてしまうANAプラチナステイタスを年会費だけで維持することが

可能になります。金額は最安値が11,070円です。これでANAプラチナとほぼ同じサービスを翌年度以後、飛行機に乗らなくても維持可能です。

これがスーパーフライヤーズの凄さで、一度獲得してしまえば死ぬまでその資格を保有できるのです。

スーパーフライヤーズがANAプラチナに劣る点

  • フライトボーナス(35-50%)が半分程度に(ANAプラチナは90-105%)
  • Skyコインへの交換倍率が1.6倍(ANAプラチナは1.7倍)
  • 国内線先行予約がANAプラチナでは通常より2週間早い。SFCでは無し。

上記のように差は殆ど無いことが分かります。これならほぼANAプラチナを維持出来ていると言ってよいと思います。

実は日本のエアラインANA,JALは世界でも稀な「上級会員(ゴールドに類する資格)の獲得はやや難しいが維持が最も容易なマイレージプログラム」なのです。お金さえ払えば資格の維持が可能なのはこの2社だけです。他の航空会社では、上級会員少なくとも1回は飛行機に乗る必要があります。

そのため、一生に一年だけ、と多くの方が上級会員を目指して効率的な飛行機の乗り方を研究し、数十万円をかけて何度も飛行機に乗る「修行」をされているのです。(ANA 修行、JAL 修行 等のワードで検索してみて下さい)

出張をすることが出来るビジネスマンは、上級会員になるために全額を払う必要はなく、上手く出張を利用すれば自己資金ゼロで上級会員になれるのです。

そのためのノウハウもお伝えしていきたいと思います。

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